アルバム1曲目の「Anthem Part Two」は、世の中の大人に対し武装せよと呼びかける“俺ら対やつら”の曲。「Kids are victims in this story/Drown the youth with useless warnings」では、Blink182がもはや平均的ファンよりもA&Rマンに近い年齢になっている事実はあえて無視しているようだ。「Happy Holidays You Bastard」と「F**k A Dog」は、親父とお袋のちゃちなジョークと、あからさまな急襲戦術に逃げている。そして情感のこもった聴かせどころでさえ、極端に単純でぎこちない歌詞が台無しにしてしまっているのだ(たとえば子どもの目から見た離婚を歌った「Stay Together for the Kids」では、「I see them every day/We get along so why can’t they?(僕とは毎日うまくいってるのに、何でお互いとはうまくやれないんだよ?)」と泣き言を言う)。
とはいえ、悪いことばかりではない。最初にシングルになった「Rock Show」や「Reckless Abandon」「Give Me One Good Reason」は、それまでのどの曲よりもキャッチーだし、「Story of a Lonely Guy」「Roller Coaster」には、この3人が本気になればソングライターとしてどれだけ才能を発揮できるかをうかがい知ることができる。(Robert Burrow, Amazon.co.uk)