●923形新幹線電気軌道総合試験車は、新幹線の軌道・電気設備・信号設備などの状態を高速走行しながら検査することを可能にした、世界初となる270km/h走行対応型の地上検測用試験車両です。●JR東海が所有するT4編成は、従来の0系ベースの試験車「T2編成」の後継車として平成12年に日本車両(4～7号車)と日立製作所(1～3号車)で製造されました。●車体は700系をベースとしたアルミ中空押出形材の溶接構造で、台車にはボルスタレスのTDT204形(4号車のみ検測用の付随台車を装備)、3、5号車の屋根上には観測ドームが設置されています。●その黄色い車体と、異常を診断・発見する役割を医師の仕事になぞらえた“ドクターイエロー”の愛称で呼ばれ、子供たちを中心に絶大な人気を誇っています。●およそ10日に1度の割合で東京～博多間を検査走行し、JR西日本所有の同系T5編成とともに、新幹線の安全を守っています。