今見ても格好いいデザインのマジンガーメカニック、超絶的な破壊力の武器、そして魅力的なキャラクターと、主人公側の魅力もさることながら、敵側のドクター・ヘル軍団の機械獣や作戦の特異さ、実行部隊を率いるあしゅら男爵、ブロッケン伯爵、ゴーゴン大公の強烈な個性・・・。
スーパーロボットアニメの面白さが2ボックス92話に凝縮されていて、まさしく一生楽しめる内容になっています。子供の頃見ていた人も、「マジンガーってどんなアニメだったのかな?」と興味を持った人も、必ずそのとりこになるでしょう!
快男児、兜甲児は光子力エネルギー研究の大家であった祖父の遺産、マジンガーZに乗り込み、世界征服をたくらむドクター・ヘルの機械獣軍団と死闘を繰り広げる。圧倒的なパワーで敵を圧倒する前半、空中、水中からマジンガーの弱点をついてくる機械獣に、新武装ジェットスクランダーでパワーアップする中盤、ボスボロット、ダイアナンA、ゴーゴン大公など、敵味方に新キャラクターが続々登場する後半、そして映画版と共に伝説的な演出の最終回・・・と、まさしくはらはらドキドキ、最初から最後まで楽しめますよ。
限定生産なのが惜しいですが、是非スーパーロボット好きな人なら所持しておいていただきたい作品です。
アトムは自分の意志で、鉄人28号はコントローラーで動きますが、人がロボットの中に入って操縦するというのは画期的な発想でした。(科学的には、ロボットが歩行するたびに中の人間というか操縦席が上下に1m以上の幅で揺れるので、激しいロボット酔いになるという弱点がありますけど。)
しかも、プールの中から本体が出てきて、パイルダーと合体する。これが、かっこいいのです。
現在、ロボット研究に携わっている方の多くは、特に30~40代の研究者の方は、ロボット=二足歩行 という考えが自然になっています。それが実は、このようなアニメの影響なのではという説があり、興味深いです。
野望を持つ悪の科学者「Dr.ヘル」を始め、古代ミケーネ人夫婦の
ミイラを合わせて蘇生させた部下「あしゅら男爵」、ナチス将校を
改造した「ブロッケン伯爵」など、魅力ある悪役もマジンガーZの特徴です。
昨今のアニメにおいては、内容・設定が非常に複雑で、決して子供向けと
言えないものもあります。マジンガーZのようなアニメこそ、いつの時代
にも必要とされているのではないでしょうか。
ただ、この作品に限らず、DVD-BOXに初回限定生産が多いのは残念です。