発売当時から何回も見ていますが、作画が酷いですね。
ストーリーや設定や演出、ロボットや武器や兵士の動きなど、見所の多い作品ですけど、それを十分に活かせていないのが残念です。
例えば最近の攻殻などを見慣れた人が観たら、冗談みたいに下手くそな作画に笑ってしまうと思いますよ、。
一部色がパカパカ変わる部分もあるし、雑だなぁ。
絵が下手なので、士郎正宗が表現しようとしたことが十分に伝わって来なくて、後になって絵コンテ集を見て気付くこともありました。
ＳＥもありがちな安っぽさで、音楽もシンセだけでちゃちゃっと作った感じです。
今の技術でリメイクしたら、相当楽しめる作品になると思います。

かなり昔から、何度も見ています。アニメに精通していなくても楽しめる、数少ない作品だと思います。

士郎正宗氏の傑作を挙げろと言われるなら、間違いなくこの作品をプッシュする。

確かに、今のアニメから見ると前世紀の産物であり、画質的にはいいとは言い難いが、その描き込まれた情報量は本来の士郎氏の作品らしさを一番物語っていると思える。
超重量兵器である描写や、細かい動き、そしてそれぞれの立場と言ったものを描ききった作品と言えるだろう。

また、士郎氏が描いた緻密な絵コンテ集も発売されており、コレを見ながら作品を鑑賞する事をお勧めしたい。

ブラックマジックM66絵コンテ集 (Comic borne)

結構面白い。なかなか動きもよく、今見ても丁寧な仕事ぶりだ。
多少古さは否めないが、事実かなり古いアニメなんだからそこは仕方ない。
原案のブービートラップよりエンターテイメントしていて良い。博士はやはり相当抜けてるけど。
それに他の士郎正宗作品よりも予備知識を必要としない分、単純に娯楽として楽しめる軽さが私には良い。


原作者にとって失敗作かどうかは、レビューの星には関係ない。
各個人にとって面白かったかどうかだけが☆の価値基準だろう。
理屈をこねてこねてこねくりまわして、『俺には分かる!原作者は失敗作だと思ってるはずだ!だから俺は☆はやらねえのだ!』なんてのはただの狂信者で何の役にも立たん。
せめて自分自身の価値基準を持とう。作品と作者は別に必ずしも=である必要はないんだよ。

【PSゲーム版攻殻機動隊のオープニングムービー】と本作【ブラックマジックM-66】は、士郎氏の絵コンテが体現された作品。絵やサウンドの古さを気にされない方であれば、観て損はありません。オススメです。

20年程前の制作ゆえ色々と困難あったと思われますが、ヒトとモノが動くことを気骨ある表現で成された秀作です。
他の方のコメントにもありますが、以降の士郎氏原作の動画に満足できないんですよ。いつも『士郎さんの絵コンテがあれば、もっと面白いだろうに』と思ってしまう。将来、資金潤沢なハリウッドで士郎氏の絵コンテに沿ったSF＆アクション映画が制作されることを願ってやみません。【原作はこちら】【絵コンテ】