「罪憑き」「壁」「灰羽」とは何なのか。それを探し求めんとするラッカの日常。あくまでも日常にこだわるその描写は自然かつ現実的である。(伏線も効いてきて、灰羽の世界観がおおいに変化してくるのでお楽しみに!)
やがて夏が終わり、季節の移ろいと共に、急速に変わりゆく景色。
そんな折、ラッカに突如突きつけられる、「灰羽」の現実。
失意、寂寥、虚無…。感情に翻弄されるがままのラッカに、容赦無く”試練”の時が訪れる。
そんな感じで、物語はいよいよ前半の山場へ。この世界の光と影が、徐々に明らかになっていきます。
見所は色々とあるのですが、情感あふれる人物・日常風景の描写が味わい深く、一押ししたい点です。
また、ラッカの心情の揺れ動く様も、時にはしみじみと、時には痛々しく、きめ細やかに描かれており
見ている側を、否が応にも作品世界へと引き込みます。
さらに今巻からは、スタッフのこだわりにより、数点のリテイクが施されるという話もあり、
TV版を視聴された方は、見比べてみるのも面白いかもしれません.