いいですね。
★★★★☆
しっかりとした取材に基づいて書かれているのだろうとおもいます。
日本のお医者さん(外科医)ってこんなふうに育てられていくんだなぁと感じることができました。
近所の人間や、親戚から色んなことを相談されるので専門外のことでも医学辞典調べて答えたり、家族には正しい診断をしても信頼されず、別の病院で確かめられるなどなるほど、そうなのかもなとお医者さんをいままでと違った角度から感じられてとても面白かったです。
グレイズ・アナトミーというアメリカの研修医を題材にした海外TVドラマも好きなのですが、グレイズアナトミーに出てくる研修医のあり方と、なな子たちをくらべてみると、日本人の国民性がよりよく出ているなぁと感じます。
圧巻です
★★★★★
現在「ごくせん」を連載中の超人気漫画家、森本梢子さんのヒット作品です。一般庶民にはなじみのない「医者の世界」を面白おかしくコミカルに描いてあります。もう、本当に面白くって、何度読んでも読み飽きない。お医者様の世界なんて医学部に進んだ人間にしか分からないから、読んで驚きの連続です。文庫本全四巻、すべて星5つです。
主人公なな子は研修医として、ベテラン超美男子外科医、緒方先生の指導の元、立派な外科医になる為に様々な出来事に奮闘しながらも立派な女医になるべく成長していきます。主人公なな子は外科に進んだだけあって、女々しい所が一切ない中身は男より男らしい痛快なキャラクターとして描かれています。こんなに赤裸々に医者の世界を暴露しちゃっていいの?とさえ思ってしまうほど興味深い作品。森本先生はおそらくかなり綿密に取材したのでしょう。解剖のシーン、手術現場のシーン、看護婦さんと医者のコミュニケーションのシーン、研修医同士の会話シーン、変な患者さん達に対応するシーン、医者の世界の上下社会のシーンなど、細部に渡って本当に丁寧に描いてあります。本当におすすめしたい、歴史に残る漫画作品だと思います。
かなり前に、ドラマ化されたことがあります。なな子役の女優さんには納得いきませんでしたが、緒方先生役の「保坂 直輝」ははまり役だったなぁ、と思っていたことを覚えています。現在ビデオかDVDがあるのか分かりませんが、興味のある方は探してみるといいかもしれません。
等身大の研修医がいます
★★★★★
研修医として。
「ブラックジャックによろしく」
が研修医のマンガとしては非常に有名ですが、あんな研修は最近はまずないと思います。研修医も人間なので、いろいろ人間味のある面白い状況も、いろいろあります。
で、この『研修医なな子』はそんな研修医の生活を、面白く、ときには深刻に、描いています。
研修医は2年間かけていろいろな科を回るようになりましたが、このマンガはその前にかかれたこともあって、ちょっと今とは違うところはありますが、現場はこんなかんじにほえほえしているとおもいますよ。
研修医の生活ってどんなかんじなのかのぞいてみたかったら、一読をお勧めします。
医者志望は必見
★★★★★
最近医者をテーマとしたコミックスが流行ってますが
リアルな現場を知るといった意味ではこの作品が一番です。
コミカルに書かれているとはいえ、内容は全て細かい取材の元に
なりたっており、医局の雰囲気をよく捉えています。
とにかく男女問わずおすすめ出来る作品です。
各話完結型なので気軽に読み進める事が出来ます。
特に医学部を目指している受験生の息抜きに、これほどいい作品はないと思います。
一昔前までの研修医なら・・・
★★★★★
当時の自分を思い出してげらげら笑えます。あの頃の外科の研修医なんて人間じゃなく馬車馬状態だけど、それが当たり前なので無我夢中のうちに月日が過ぎていったもんです。勿論、研修医が終わったってその後もえんえんと何年も馬車馬状態、というのが外科医の実態です。実際の外科研修医の労働環境(現在の制度ではなく一昔前までの)に比べたら、このなな子の働く環境は甘いですし、10年後のなな子の髪型が仕事向きではなくバリバリの外科医とは思えない。要するに外科医の実態とはかなり違うとは思いますが、ただし雰囲気はよく出ています。あまり真面目にとらえず、純粋にギャグとして読めば5つ星です。まして大方の、医者でない読者には、研修医や医師というものを身近に感じてもらえるいいチャンスだと思います。しかし、今の臨床研修医制度で育てられる研修医は、自分で必死にならざるを得ない場面が激減しています。精神的肉体的には楽かもしれませんが、研修医じゃなくなってから、痛い目をみるかもしれません。せめてなな子くらいの怖い目にあっておいた方がいいと思いますけどね・・・。