初動負荷トレーニング実践者には必読の書
★★★★★
必読書とはいっても、初動負荷トレーニングを実践していなければ、まったく参考にはならないかもしれません。フリーウエイトでは、難しいですから。
いまだに、
「初動負荷とは、最初に大きな負荷をかけるトレーニング方法だ」
というスポーツ記事を目にします。
それが、いかに間違った観念であるかは、本書を読めば理解できます。本書には最低限、無用な誤解を回避する効果はあります。
初動負荷トレーニングの実践者にとって、本書は非常に重要な地位を占めるでしょう。本書
には「トレーニングの目的と手段」、その密接な連関性が説明されているからです。
本書の解説は、一見すると動作ごとに分断され、統一されていないように感じられるかも知れませんが、競技動作の形成には、そのほうが有利です。さらに、動作によって分断されているがゆえに、ジャンルをも超越している、わけです。
本書を熟読していけば、本書を指導要領として、現時点でもっとも必要とされるトレーニングメニューを、自己の競技特性に従って組み上げることができるようになっていきます。
じつは、野球専用の本ではないのです。テニスでも、剣道でも、動作という現実に変わりはありません。科目の教科書としてでなく、参考書としての機能を使えばよいのです。
■トレーニング理論の最高傑作(★は10くらいの価値があります)■
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・8年振りに再読していますがやはりこの本と背景理論は”本物”ですね。
トレーナーを目指す人には必読書と言い切れる素晴らしい本です。
この本以上の本は無いかも知れない。
・スポーツ業界の迷信を医学的根拠も踏まえて見事に覆している。
(ex.トレーニング後のアイシングの危険性)
・初動負荷理論そのものもイチローや三浦和良、杉山愛などの各競技のトッププロが採用していることから、
その事実を知るものの一部では神懸かり的な支持を受けながら
理論に対する理解の無い人からの反発も大きい。
本書ではその革命的理論を必要にして十分な説明が丁寧になされている。
論理的に記述されていて非常に分かりやすいのだが内容が深すぎて
この本を読みこなすにはそれなりに前提知識と覚悟や忍耐が必要だろう。
・本書には小山さんが発案したマシーンも登場するが、
それ以外のダンベルやウェイトを使わないトレーニングも
丁寧に多数紹介されており、どのような環境にいる人でも
意志さえあれば理論に従ったトレーニングを実行することは可能である。
また初動負荷トレーニングのマシーンもかなり広く普及してきた。
8年前には鳥取でしか体験することが出来なかったが
今や政令指定都市中心に全国各地で体験できる。
・初動負荷理論がもっと広まれば本題通り、本当に”革命”が
起きるはずだが著者のこだわりの強さが裏目に出て、
拡販には結びついていない。
そこには小山さんの弱点である、人付き合いの下手さ、
マーケティングの下手さが露呈しているのだろう。勿体ない。
有能な補佐役の登場を待ちたい。
(私が経営をサポートしても良いのだが(笑))
・意志あるものには十分な材料が提供されいるので
競技の世界で真剣に高みを望もうとする者ならば
まずは黙って目を通してみるのが良いと言い切らせて頂く。
「読んで損はないよ。」
スポーツ競技、特に球技(野球に限らない)を志す者、
万人に強く推薦できる!間違いない!!
まったく意味なし
★☆☆☆☆
本を読んでどうこうなるってものではありません。実際にトレーニングを体験しなければ何もわからないし、変わらないでしょう。
しかし、このトレーニングをするには、それ専用の器具が無いと出来ず、自主的にやる事は不可!それだけに本を読む事による効果は何かすごいことができそうという希望を持つだけです。
まあ、それだけですごいのかな?
指導者は読む価値はあるかも
★★★★☆
ローテータ-カフなどの筋肉を知らないと、読むのは厳しいと思います。一応本の中にも説明はありますが。スポーツリハに関わっている人は、目を通しておいてもいいのでは。
体験したい!!
★★★★★
これまで一般的に信じられていたトレーニング方法やスポーツ理論からすると、タイトル通り”革命”的な内容です。人間の体の仕組みや筋肉の働き、それらをチューンナップするトレーニング方法や、誤ったトレーニングによる弊害に至るまで、極めて詳細に解説してあります。ちゃんと腰をすえて読まないと理解が難しい箇所も多くありますが、みなさんがんばって読みましょう。個人的には、子供を持つ親御さんにはゼッタイに読んで、実際に役立てて欲しいと思います。子供さんの身体能力が根本から改善されそうですよ。ただ、本当に専門的な内容の本なので(ちょっと値段も高いし・・・)、初動負荷理論の入り口としては、同じ著者による”奇跡のトレーニング”の方がふさわしいかも知れません。