不思議な話だ。現代ではなんと思想家の多い事か、大半は電波芸者であることがわかる。日本において一番偉大な思想家は安藤昌益である。ホントにそうなのだ。なぞにつつまれているが、研究も足りないらしい。もっと研究すべきでしょう。ルソーとおなじような思想を封建国家であった江戸時代に東北であみだしたというのは奇跡にちかい。現在の日本の論壇での大半の論は国学の域を出ていない。ということは本居宣長や賀茂真淵といった国学者が祖であり、ただ単にひとつの学問であって、それが絶対的な善でもなんでもない。ところが安藤昌益は、そういった学問ではなく、それ以上の宇宙観つまり哲学というところにつながる思想をあの時代に作り出している。これは脅威であってなにものでもないし、その偉大さは筆舌尽くせない。