原作に忠実、声優もピッタリ
★★★★★
原作に比べてアニメは見劣りするものだが、さすが高畑勲とでもいうべきか。原作への敬意が伝わる作り方である。アニメならではの印象深いシーンも多い。マラソン大会でのチエのゴールシーンとか、小鉄とJrの決闘シーンとか。
声優陣は大阪演芸界のキラ星芸人が勢揃い。今であれば不可能なメンバーであろう。それぞれがいい味を出している。おジイとおバアのやり取りが良い感じだなと思ったら、キャスティングが鳳啓助と京唄子だったり。
はるき悦巳的ワールドを愛する人であれば、一家に一つあっても損はない。ヒラメちゃんが出ていないのが少し寂しいけど。
大阪最高!
★★★★★
大阪人が二人いれば漫才になる、とはよく言ったもので、
キャラクターの大阪弁を聞いているだけで、笑いがこみ上げます。
大阪という独特の文化(文明?)を見事にアニメとして具現化している。
素晴らしいの一言。個人的にはテツ(西川のりお)が最高です。
あんな、おっさん、大阪に本当にいます。(笑)
やっぱり『チエ』はオモロいわー
★★★★★
この作品の舞台となった(であろう)西成の荻之茶屋近くに住んだ事もあるコテコテの大阪人の私からみても、この作品のあそこで暮らす人たちの気風や街の空気感の再現は、見事としかいいようがありません。
この劇場版、またはTVシリーズが関西を中心に一世を風靡していた頃、私はチエの目線で見ていました。
そして四半世紀がたち、テツやヨシ江の世代となってこの作品を見返してみると、子供の頃には気付かなかった面白さやキャラクターの心の傷が感じ取る事が出来て、驚かされます。
この劇場版は一時間五十分。濃縮した世界観の中でも笑わせ、泣かせてくれますが、その中でも屈指の名シーンが親子三人で出掛けた遊園地帰りの電車でのシーンでした。
「水道の滴がペタペタ顔にあたってた... うちでも直せるやろか...」
人間の心の機微を繊細に描く、高畑演出の真骨頂です。
また、チエとテツの声を担当した中山千夏と西川のりおに関しては、本当にこの二人しか有り得なかった。
特に西川のりおの方は、どこをどう聴いても西川のりおの声なのに、劇中ではテツの声にしか思えないのが不思議です。
この劇場版の後TVシリーズが始まりますが、そのTVシリーズのプロローグともとれるこの劇場版『じゃりん子チエ』
まだ一度も観た事がない人でも、笑わされ、泣かされ、どっぷりハマる事は間違いないかと...
ぜひご覧あれ。
「観たってや〜」
味わうアニメ
★★★★★
こういう、劇場版アニメをテレビと同じクオリティで作っていた時代があったのだ。
今や劇場版アニメはCGのオンパレード。ポケモンもコナンもドラえもんも。テレビとはお金のかけ方が桁違いでしょう。
おまけに、声優はほとんどが当時の吉本芸人。決してうまくはない。唯一これは!と思ったのは、今は亡き横山やすしさんの声が聞けること、中山千夏さんの歌が聞けること。
お安いといえばこれほどお安いアニメがあるでしょうか。
にも関わらず、評価は5つ星。
味わうアニメ。特に小鉄には泣ける。
今!
★★★★★
自分はこれを小学生のときに友達のお父さんが持っていたので(単行本)読んでファンになりました。が、今(高3)見てみるといろんな意味がわかり小さいときより楽しめました。
これは大人になってから見るアニメだと思いました。
何気に感動するし(;_;)