未来の自分
★★★☆☆
第二十二話「華と月」
双子の姉妹のどちらなのか最後まで分からず、
どちらとも解釈しうる不可解さを残す展開は興味深かったのですが、
cv.加藤夏希の微妙な演技がどうも気になって仕方ありませんでした。
前期に比べると終盤の盛り上がりに欠けるのも難点。次回に期待します
第二十三話「日暮れ坂」
被害者には本当に落ち度がないのか?怨みは必然の業なのか?
地獄少女を否定する彼女の心中を表わしたかのような捻りの効いたお話に
感心しました。刹那の感情で行動する自分自身を鏡のように写した
二人の関係性も絶妙で、いつもの地獄流しを捨て駒として使った潔さも
感じられます。前期のような閉鎖的環境での疑心暗鬼の助長にも発展しており、
次回に期待が掛かります。
第二十四話「蜉蝣(かげろう)」
三鼎の謎の多くが氷解する意外な展開に驚きを隠せませんでした。
かつて同じ立場だった彼女が語る第1期エピローグの要素も含め、
世の不条理の有様と、だからこそ惑い、葛藤する姿を語りで魅せる
真剣さにも目が離せません。今回は地獄流しそのものより、
社会的孤立の怖さでじわじわ責め立てるような展開に感心しました。