本書は、そんなお金に関するジレンマで苦しむ人たちのために書かれたガイドブック『Seven Stages of Money Maturity』の邦訳書だ。人は誰もが、経済的な面での自由を経験したい、お金に関して安らかな気持ちでいたいと願っている。著者は、自らの金銭に関する理想と現実の問題解決およびフィナンシャルプランナーとしての経験、そして多くの人々が抱えているお金に関する苦悩を解決したいという思いから「マネー・マチュリティ」(お金との安らかな関係を築く)という理論を披露する。具体的にはマヒーラニ(主婦)、デリック(コンピュータ会社管理職)、スーザン(慈善事業家)という、お金との関係で問題を抱えた3人の話を中心に、段階を踏み、「無知」「苦痛」「知識」「理解」「活力」「ビジョン」「アロハ」という7つの教えを示していく。自分とお金との関係を見直すために有益な1冊だ。(増渕正明)