こんなに説明しにくいアニメは無いですね
★★★★☆
BOX1で小さな村の反乱からトゥスクル国を建国したハクオロ達。
この巻では他国の侵略に耐えながら、国をより強固にしていく過程が描かれていきます。
かつての敵将や正体不明のナクァン(剣奴)その他多くのキャラがハクオロの味方となり、敵を撃退していく姿を素直に楽しんでいただくのが良いと思います。
でも、1話から見続けられた方はただの戦記物では無いことには薄々感づかれるでしょう。ハクオロを除くほぼ全てのキャラが”人間のようなもの”であり、ハクオロ自身も謎に包まれすぎていますから。
このBOX2では13話までの収録ということで、ちょうど半分ですが、今後ストーリーは急展開していきます。
実は1話から、いえ、OPからその伏線は張られ続けているのですが、構成がうまく、違和感無くストーリーに埋め込まれています。
そんなこともあれこれ詮索しながらご覧になると、楽しみも増すかもしれませんね。
しかし、このアニメを説明しづらいと書いたのは、本質部分はまた別のところにあるからです。
すなわちそれはエルルゥ、アルルゥとハクオロの絆の物語であり、他の登場人物たちの心の物語だったりするのです。
世界観はじめ全ての設定は、それら絆の物語を描くための舞台でしかない、とも言えます。ストーリーを追うばかりでなく、その辺りにも是非注目してご覧いただきたいです。