パドヴァ派(工房)を理解する為に
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Giotto以降Padovaで大きな役割を果たしたのがDonatelloですが、これらのFirenze作家達から多大なる影響を受けつつも、
北イタリア美術(特にPadova, Venezia)はFirenzeルネッサンスとは一線を画した独自の展開をしています。
日本ではまだまだ馴染みの無いルネッサンス以前の北イタリア美術の状況が詳しく解説されています。
そしてVivarini(ヴィヴァリ−ニ)、Squarcione(スクァルチョ−ネ)工房の果たした役割を理解する事が出来ます。
また、キリスト磔刑図と祭壇画の変遷をも知る事が出来、イタリア美術をより深く味わえるきっかけに成り得る良書です。
特に北イタリア美術鑑賞にいらっしゃる方へご一読を強くお勧めします。