Vol.4は前編と後編で1つのエピソードを収録
★★★★★
雪嵐が激しい中、金塊を積んだ旅客機が山頂に墜落。コブラを含め9人がそれぞれの思惑を胸に秘めて"幻の山"の頂上を目指すといった事がおおまかな内容で今回は6話と7話で前後編の話。皆で山を登るといったシーンが多く派手なアクションも無いですが人の心理的な部分に触れる良作と思います。
山頂に辿り着いたら、お目当ての物はどうやって持ち帰るんだろうと私は思いもしましたが、そんな突っ込みは置いときます。9人のそれぞれに裏がありそうなサスペンス的な面白さがあり、話の進行と共に心理的な非現実の要素も加わって、最後にまた現実的な内容に戻されるといった感じでテンポ良く展開します。そんな中でもやはりコブラではお約束の美女も登場でお色気シーンもあり。
前編では雪原を海面に浮かぶ船のように雪原を航行できる船に9人が搭乗して"幻の山"を探すシーンがあります。このシーンは波の様に荒れ狂う雪原を作画にて迫力あるように表現されています。この手のシーンも近年ではCGを用いて表現される事が多くなったので逆に新鮮さと手描き作画の良さも改めて感じますね。
私は原作を読んだ内容を良く覚えてなかった事もあり、コブラがリストバンドに耳を傾けるシーンが何回かあって、それは何をしていたのかは最後の方で納得。あと人の欲を扱った展開でありながら最後は清々しさも感じられました。原作を未読の方は、より楽しめるエピソードかと思います。