原作に「忠実」ではなく「誠実」に、とは監督の言
★★★★★
原作シリーズのファンです。京極作品はこれまでもメディア展開されていますが、(自分が活字以外の媒体に疎いこともあり、)是非なし事ととらえていました。ですが、この作品は別格ですね。
あの難解なストーリーを音声と画像とで補完し、とても蠱惑的に描いています。原作未読・既読者ともに愉しめる作品だと思います。あと猫が好きな方にもオススメ(笑)
これはすごいものを見てしまった・・・・orz
★★★★★
この作品は自分の地域でも放送されていませんでした。
ここのレビューを頼りに買いましたが、これは見応えのある映像です。全話安定して『綺麗』の一言です。
それから、BOX仕様が凝っていて物語を観終えた後、しばらく触れられませんでした。(笑)
怪奇モノに興味のある人なら原作知らなくても大丈夫!
夏の夜のお供にいろんな意味でおすすめです!
続編希望!
★★★★★
私の住んでいる地域ではこのアニメ、放送されていなかったのですが、小説のファンなのでDVDをレンタルして見ました。
主要登場人物たちがやたらと美形なのを見てストーリーも無駄に美化されてイケメンBL風味アニメになってるんだろうと高をくくっていたのですが、1巻目でそれが間違いだったことを思い知らされました。
ストーリーは端折られ、順番は入れ替わり、重要な台詞も削られ、改変されていましたが、それが不満になりません。
小説を読んだときに感じたのと同じ空気を確かにこの作品から感じたのです。
あまりの感動にそのままBDBOXを予約。
DVDとBDにそこまでの差を感じたことはなかったので、どちらでもよいと思いつつ、特典目当でBDBOXにしたのですが、二度目の衝撃。
DVDにくらべて、微妙な陰影の違いが見えるせいでしょうか。
輪郭が曖昧にかすむような映像に、さらに作品世界に引きずり込まれました。
緻密さを表現するだけが能じゃないんですね。
特典映像も面白く、小説シリーズを読んでいる私には嬉しいサプライズがありました。
さらに、ブックレットも読み応えたっぷりで、特に読み切りマンガが最高です。
BOX自体もかなり趣向が凝らされていて持つ喜びを感じられます。
一つで何度でも美味しい魍魎の匣、再生環境があるならぜひBD版で!
なるほど噂通り!
★★★★☆
狂気を感じさせながらなぜか美しい。ありえないストーリーなのに否定できない。稀にみるアニメの狂気映画みたいな作品です。みて損はないです。
字幕がつけば完璧だった
★★★★☆
京極夏彦の小説が原作ということで、若年層のアニメファンにはとっつきにくかったようだが、
全13話の短い話数の中で本筋をよくまとめており、新規の視聴者よりも
むしろ原作ファンの方が評価が高いという、まれに見る映像化となった。
一方で、ハイビジョンアニメとしても高く評価できる。
現在はアニメ製作がハイビジョンに移行する過渡期にあたり、
ただ解像度が上がっただけで、画面がスカスカなアニメも中には目立つが、
この作品は原作の世界観を再現するべく、画面が緻密に構成されており、
それがまさに「ハイビジョン時代のスタンダード」と呼べるクオリティに仕上がっている。
アニメファンのみならず、優れたハイビジョンコンテンツをお探しの方にオススメしたい作品だ。
唯一残念なのは、現時点で字幕は付加しないとされていることである。
京極堂の、陰陽道における専門用語を多分に含むセリフを、
視聴者がその発音のみで理解するのはまず無理であり、どうしても他媒体での補完が必要になるだろう。