キューバ音楽のソンの魅力がテンコ盛り!
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キューバ音楽の基盤をなす、ソンの魅力は、複数のパーカッションが奏で合う、しっかりしたリズムの上に、美しいメロディをトレス、トランペット、ピアノが重ねていき、更にヴォーカルがかぶさっていくところにある。ワールド・サーキットのニック・ゴールドと、シエラ・マエストラのファン・デ・マルコスのプロデュースにより、4世代に渡るミュージシャンたち17人で編成されたビッグバンドがキューバ音楽の名曲をとりあげている。1曲目の、Amor Verdadero、2曲目のAlto Songoは珠玉の名演。トランペットはあくまで華麗に、ルベン・ゴンサーレスのピアノは軽やかで最高。全体的にバランスがとれたアンサンブルで聴き易い。96.3月にエグレムスタジオで録音。ブエナ・ビスタブームはこの一枚から始まったと言っても過言ではない。BVSC関連で、一枚と言われたら、これを薦める。