本編はTV放送時のハルク誕生の第一話&第二話(?)と「超人ハルクの花嫁」が収録されています。
ちなみに“ハルクの花嫁”というおぞましい題名ですが、ちゃんとした人間同士の恋愛ドラマです。
この作品は原作のコミックから離れてシリアス路線で作られており、人間ドラマとなっています。当時は『逃亡者』のSF版とも言われました。
流石に20年以上も前に作られたので、現在からすれば特殊技術は稚拙です。ストーリー展開も遅くじれったかったりします。当時のシリーズを楽んでいた人向けかもしれません。
一番の見所は俳優のビル・ビクスビーの演技力です。苦悩と哀愁漂う男を見事に演じきっています。
パイロット版の方で相棒のエレナ博士が、意志が伝わらないハルクに向かって「ずっと前から愛していた」というシーンは切ないです。
個人的に残念なのが、日本語吹き替えの声優を当時と同じ人にして欲しかったです。
やはりTVシリーズで馴染んでいたので違和感があります。
こういったモノはそういう処に凝って欲しかったのですが…
原作ではブルースバナーなのですがブルースだとゲイっぽいという製作側の意見からデビッドに変更されたという珍エピソードも残っています。他にも本来はもっとハルクはデカいのですが当時はCGもない時代ですから有名プロレスラーが体を緑に塗って演じていました。しかしこういう所を劇場版ハルクと比べてみるとおもしろいかもしれません。
(劇場版はCG盛りだくさんです!!)