地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート1stシーズン DVD-BOX
価格: ¥11,430
1976年、アメリカで罪なほどの楽しみと言われた『チャーリーズ・エンジェル』が始まったが、このコンパクトなBOXにその陽気でにぎやかな全盛期がすべて蘇った。当時のメディアと視聴者が、このアーロン・スペリングのABCテレビのヒットドラマにどれだけ夢中になったかだけでも説明するのは難しいが、しばらくの間『チャーリーズ・エンジェル』は、幅広く支持された人気番組だった。ファーストシーズンでは、(記憶に残っている人も多いだろうが)三人の女性――雌ライオンのようなファラ・フォーセット・メジャーズ(現ファラ・フォーセット)、ピンナップガールのようなジャクリーン・スミス、知的な美しさのケイト・ジャクソン――は黄金期のスパイス・ガールズのようで、いくつもの雑誌の表紙やポスターを飾り、人気を誇った。人々に(たとえファンは男性だけでないにしても)、インクのシミを何に見えるか問う心理テストのように、どのエンジェルが好きかを無意識に考えてもらうのが狙いだった。
2000年には映画になった(出演はキャメロン・ディアスほか)。自嘲的で軽い展開は変わらないが、自信過剰的なストーリーを楽しむのはTVの方がいい。基本的な話としては、三人の主人公は退屈な婦人警官だったがそれを辞め、大富豪だが姿を見せない(声がスピーカーから流れてくる。声の主はジョン・フォーサイスだがクレジットはなし)チャーリーが所有、経営する探偵事務所に雇われる。各週とも長い前置きの後の彼女達の調査は、いつも変装して行われる。ファッションモデルに扮した(特に細工はいらなかった)「絞殺魔!華麗なるファッション」、看護士になった「強姦魔!恐怖の病棟」、ローラーダービーのスターになった「激突!! 死のローラーゲーム」、そしてもちろん無実なのだが囚人になった「潜入!戦慄の女囚刑務所」。宣伝の要素はこれまでほど目につかない。キャストは魅力に溢れ、3人が合わさると実にパーフェトになり、『チャーリーズ・エンジェル』は単にセクシーでは終わらなかった。フォーセットのノーブラの姿など現代的な要素もあるが、エピソードは<危険にさらされるヒロイン>という古典的なストーリーである。だが違いもある。三人のエンジェルはそれぞれもいいが、お互いを引き立てあっているのだ。 (Tom Keogh, Amazon.com)