オムニバス形式で「聖域」「微笑みの裏側」「夢の番人」の３話入っている。第一話ではデヴィッド・ボウイが主役、狂気のアーティストとして登場する。他の２話でも同じ狂気のアーティストという役柄のまま、案内役として登場。それそれぞれの作品にコメントする。ヒットメーカー、リドリー＆トニー・スコット兄弟の代弁か。３話共通のテーマは「自分」。人生から逃げられても自分からは逃げられない。
どれも退廃的な雰囲気が強く漂う、完璧に大人向けのダーク・ファンタジー。

３話からなるオムニバス作品ですが、人間の狂気を芸術的に描いた作品と言えばいいのでしょうか。意図はわかるのですがあまりピンとこなかったというのが正直なところです。見ていて「世にも奇妙な物語」を連想しましたが、単純に楽しめるという意味では後者の方が上かも知れません。ストーリーテラーも務めるデビッド・ボウィはせっかくのはまり役だと思うのですが、できれば３作品全部に登場して絡んでほしかったなと思います。