舞台で放出されるプレイヤーと観衆のエネルギーの磁場から離れても、
その確かな残像がこうして画像と音とで残される技術に感動する。
玉三郎さんの演出は鼓童の真髄みたいなものを浮き立たせつつ、
観衆のみならず、プレイヤー自身の新たな内奥への旅立ちを
流れの中で示唆されていることに気づく。
限りなく大らかで、強く、凛々しく、穏やかで激しい佐渡の大自然抜きでは語れないリズムが
また証しとして残ったことに”本物”としての存在感を軌跡にしている。
しかし,実際に会場であの舞台とあの音を体感したことのある方なら,鼓童のイメージが強烈に脳裏に焼き付いているはずですから,DVDの映像でもテレビの音でも生の舞台とオーバーラップさせて楽しめるはずです。
そうです。鼓童には皆さんを納得させるだけの魅力があるのです。