鈴木あみを振り返る意味で観てみたがとてもよかった。
どう聞いてみても下手な歌唱力、低くて音域の狭い地声(当時は高音のある女性ボーカルが流行ったと記憶)と、
ハンディがあるのにもかかわらず、
画面に映し出された彼女はとても魅力的、人を引付けるものがあった。
これが素材のよさであり、持って生まれたアイドルとしての資質なのだろう。
だからあの時代あれだけ輝いていたんだ。

映像で見ると小室氏の曲のよさを再発見。あみ＋小室なんだなと。
CDでは起伏の乏しい印象だったNothingもライブでは映えているし、
Aloneはこういう風に会場と一体化するために使うんだ、と。

だからこそ彼女がアイドルの座を失うことになってしまったのが、
惜しくてたまらない。
歌唱力をつけていく姿や、ドラマなどに進出する姿を私は見たかった。
当時の彼女は原石だった。
アイドルとしての道が絶たれてしまったのが残念でならない。

このライブＤＶＤは、幾つかの公演の映像を、
編集した作りになっていて、ダイジェスト版の
ような構成の分、ライブ感は薄いが、
この時代に確かに存在した、鈴木あみという、
スーパーアイドルの存在意義を、再確認出来る
のではないか？と思う。
現在、大人になった鈴木亜美。
比較してみるのも楽しいかも知れない。
アイドル時代も、現在も彼女の笑顔が好きだ。

デビュー当時の曲から新しい曲まで歌ったライブですが、
こうやって通して聞いてみるとよく鈴木あみの成長ぶりが分かります。
初めは苦しそうにうたっていた高音がいまでは楽に出るようになった
ことなどすごいと思います。