個人で理解することは至難だと思った。
しかし、この書はもともと武術太極拳の入門書である。

かなりの内容が省かれてあると講習会で講師は言っていたが
これは物理学、運動学の専門書に一読すると思えてくる。
読者としては省いて分かりにくくなったなら、
もっと分かりやすく省かないで、
厚くしても良いから全部の内容を過程を踏んで
一冊におさめて欲しかった。

しかし最初の初歩から太極拳を独習が出来る本の内容ではない。
２４式套路を完全に覚えて呼吸や手法歩法などの型練り上げた後、
武術太極拳を学ぶ時や
規範教程講習会で学ぶ方が読み始めると参考になる良い書物である。

２４式の足や手の型などに他の武術太極拳で教わる用語を多用している。

ＮＨＫ教育テレビ講座の講師が、テレビで生徒さんに
膝の方向を痛めない様な注意を指摘していた時に、
彼も読んでいたかも知れないと感じた。

　太極拳を習得する上で重要なポイントを、運動生理学の見地から解説し、型や動きの理論的裏づけを行っている。従って、本書は太極拳を習い始めたばかりの初心者には少々難解であり、むしろ一通り太極拳を習得した者や指導者になろうとしている人が読むべきテキストである。

太極拳って人間の身体にあった合理的な動きらしいです。
その方法が身法、歩法、限法とあるそうです。
体の３つの部分を伸び縮みさせる順番とタイミング（三節論）が
書いてあります。
日本語はよく理解できます。でも体得するのは難しい。
この本１冊で３年間は太極拳を楽しめました。
太極拳は奥が深くて、私は浅いと認識できます。