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フィール・ライク・ゴーイング・ホーム [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 日活
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ブルース好きには欠かせない ★☆☆☆☆
 2003年にアメリカでブルース生誕100年を記念し、音楽を愛する監督たちがアメリカの音楽のルーツであるブルースをそれぞれの熱き想いで綴った7本のドキュメンタリー集“THE BLUES Movie Project”の中の1本。全体の製作総指揮も担ったマーティン・スコセッシ監督がブルースの起源である西アフリカへ旅立つ。
 傑作「ラスト・ワルツ」を手掛けるなど音楽に対しても造詣の深いマーティン・スコセッシ監督。そんな彼が選んだテーマはブルースの源流を求める旅。現役ブルースマンのコリー・ハリスをガイド役に、サン・ハウス、ジョン・リー・フッカー、マディ・ウォーターズら伝説のブルースマンたちの貴重なライヴ映像を織り込みながら、そのルーツを遡っていく。ミシシッピ・デルタ地帯へやって来たハリスは、そこで伝説のファイフ奏者オサー・ターナーと出会う。そして、その音楽に導かれるようにさらなる源流を求めて、彼は西アフリカのマリへ飛ぶ。
ブルース好きには欠かせない1本かもしれません。
時代と場所を越えて伝わる音楽 ★★★☆☆
現ブルース・ミュージシャンがブルースルーツを探るという体を取っている。
前半のアメリカでは戦前のブルースレジェンド達の音楽を知る人間にインタビューを行い、ブルースとは何だったのかを探ろうとする。
前半での見所は、もちろん貴重なインタビューやセッションもあるが印象に残るのはやはりサンハウスの演奏シーンだ。
ボトルネックを操りながらも叩きつけるようなフィンガーピッキングのエモーショナルでパーカッシブな演奏に圧倒される。
アラン・ローマックスのフィールド録音にも言及し、その映像も必見だ。
タジ・マハールとのインタビューをはさんでアフリカに渡り、アリ・ファルカ・トゥーレ, サリフ・ケイタとのインタビューやセッションも時代と場所を飛び越えた邂逅として感慨深いものがある。
アフリカの音楽はやはりアメリカのブルースと違いはあるものの共通点もかなりあって非常に興味深い。
アフリカの音楽は凄みというよりもやはり癒しの感じを与えてくれ、まさに「Feel like going home」なエンディングはドキュメンタリーとして非常によくできたものだと思う。
が、アフリカの音楽が彼らの生活にどういう役割を果たしているかにはあまり触れられてなかったように思うし、ブルースとゴスペルの違いを考えると疑問もわいてくる。
もう少し突っ込むと宗教を避けて通れなくなるだろうし、その際にはブルースを異端と見做さざるを得ないような気がするのであるが、どうなのだろうか?
まあ点数はとりあえず横において、このDVDが気になる人は少なからずブルースに興味があるんだと思います。であれば、サンハウスの演奏シーンだけでも観る価値があるよ。
絶対に観るべき!! ★★★★★
 現役ブルースマンのコリー・ハリスをガイド役に、アメリカでのブルース発祥の地ミシシッピから、アフリカ西部にまで旅をして、そのルーツを探る意欲的なドキュメンタリーフイルム。

「生活は最悪だった、でも、神は与えてくれた。黒人を癒してくれるものをね」
ミシシッピでインタビューをしたかつてのブルースマンは上のように語ります。百年ほど前、ミシシッピでは綿畑での労働力として、黒人たちが安い賃金とひどい労働環境のもとで使われていました。そんな苦しい生活の中から、搾り出されるように自然発生的に生まれてきたのがブルースだと、かつてのブルースマン達は語ります。“ブルースとは、生きるということ”月並みな表現ですが、当時を知る彼らの言葉を聞いていると、ブルースという言葉は本当に生きるという言葉と同義語なのだということが感じられます。

「アメリカの古いブルースマン達の音楽を聞いていると、奴隷制を感じますね」
映画の後半、ミシシッピからアフリカ西海岸に探索の場所を移した後、アフリカで出会ったミュージシャンは上のように語ります。この言葉からもわかるように、アフリカの現地の人々が歌い奏でる音楽には「奴隷制」という背景に基づく、ある種の暗さのようなものはあまり感じられません。しかし、彼らの奏でる、良い意味での洗練されていない民族音楽的な雰囲気を残すメロディーからは、アメリカでブルースと呼ばれている音楽の源流を感じ取ることができます。

 本作は、ブルースという一つの音楽ジャンルをテーマにしながらも、最終的にはその枠を飛び越えて、一般にブラックカルチャーと呼ばれているもの全てのルーツを見せてくれます。ブルースマン達が語る一言一言は、宝物のように貴重で重みのある言葉ばかり。そんな彼らの言葉をぜひ聞いて欲しい!絶対に見て欲しい作品です!