エニマ・オブ・アメリカ+6
価格: ¥2,541
1997年の『Dude Ranch』をリリースした当時、ハードコア=ポップの悪ガキバンド、Blink182は、おバカなセックスジョーク、下品なアートワーク、使ったばかりのトイレからイヌが水を飲んだ話などが入る曲の合間のしゃべりなどで、笑いをとった。それから2年、バンドが少しは大人になったかというと? 答えは『Enema Of the State』のジャケット――ゴム手袋をつけたけばけばしいブロンドのナースという代物――を見れば一目瞭然だ。しかし幸いにも、本アルバムの笑いは強力なミュージシャンで支えられている。『Dude Ranch』よりも曲はダイナミックになり、DescendentsとFountains of Wayneが混じったような感じだ。そして記憶に値する曲といえば1、2曲しかない多くのアートロックのアルバムとは違って、本作にはすぐに覚えられるメロディと耳に快いハーモニーがたっぷり入っている。グッドでダーティで楽しい。ただそれに尽きる。(John Wiederhorn, Amazon.co.uk)