この作品は、テクニック的に難しいため、上演されることが少ないものです。
地域的なこと、また、公演当時未就学児だったなど、運悪く見ることができなかった人にとっては、映像化は大変助かります。映画と違い、バレエは、全国同時に同じものが見られる、ということが不可能なので・・。
全幕ものに比べ、短いので、割高感があるとは思いますが。
折り目正しく、きちんと決まる踊りには、見ていて胸がス~っとして、また見たくなってしまいます。
特典映像中の初演当時のバリシニコフの新聞記事なども興味深かったです。
運動神経の良い男の子などにも、ぜひ見てもらいたいです。
特に「くるみ割り」以外の作品のDVD化を待ち望んでいた吉田都ファンは必見だと思います。ピアノの速い旋律に沿って完璧にコーディネートされた音楽性豊かなステップは、まさに吉田都の真骨頂!鳥肌が立ちました。
ビデオ撮り用に演じられたようで、画質もとてもよいです。客の歓声は無し。
特典はアンソニー・ダウエルのインタビューが中心。
値段を考えると、もうちょっとイロを付けて欲しいところでしょうか。