オペレッタは演技も重要
★★★★★
で、このDVDは文句なしである。
特に凄いのが、歴史的名歌手、ヴィヒター演じるアイゼンシュタインと、当時美人歌手として話題だったコパーン演じるロザリンデ。両役ともコメディとシリアス両方の演技が求められる難役にも関わらず、素晴らしい演技だ。これほど愛らしく、笑えるアイゼンシュタイン夫妻は、わたしは他に見たことがない。
ペリーのアデーレは仕草も色っぽく、高音にも艶があり申し分ない。ファスベンダーのオルロフスキーは、暇をもてあました青年貴族そのもの。歌唱もいつも通り最高だ。また、イチオシは語り役の牢番フロッシュだろう。名演、いや怪演 笑
何度見ても爆笑できる。二幕ではバレエダンサーをふんだんに使い、舞台を回転させながら進めるなど洒落た演出で、衣装も素敵だ。
つまり、空前絶後、最強の「こうもり」だ。皆さん言うようにファルケ似の(笑)シュトラウスも、天国から拍手喝采だろう。クライバーの心底楽しそうな指揮っぷりがそれを証明している。
圧倒的な名演
★★★★★
この映像はカルロス・クライバーの大変有名な歴史的な名演奏です。キャスティングも最高でこれ以上のものは望めません。アイゼンシュタインのエバハルト・ヴェヒターやオルロフスキー公爵のブリギッテ・ファスベンダーなどは感動モノのキャスティングです。
天才オットー・シェンクの演出のよさも際立っており、このDVDを見ないと「こうもり」を見たことにならないといっても過言ではありません。
優秀な数種類の別の指揮者「こうもり」が発売されていますが、絶対に比べてしまうので、出来ればカルロス・クライバーの本作は最後にとっておくべきでしょう。それほど魅力に溢れた偉大な演奏です。なんとチャーミングな映像でしょう。
絶対に聞くべきの圧倒的な名演です。推薦します。
これ以上の演奏はない。これからも出ない。そういうスゴイ演奏だ!,
★★★★★
カルロス・クライバーはこのオペレッタを『魔弾の射手』・『ベートーベンのハ短調交響曲』に次いで3番目にレコーディングしている。1975年10月ミュンヘンのへルクスザールでの録音だが注意すべきは、モーツアルト、ワーグナー、R・シュトラウスの三人の作曲家こそ自分たちの演奏すべき作曲家であると主張してはばからないバイエルン国立歌劇場の面々に3時間の収録を計8回以上やらせて作った、という事実だろう。
この前ウィーン八重奏団(つまりウィーン・フィルのメンバーたち)のライヴでヨハン・シュトラウスの演奏を聴いているときにつくづく感じたのだが、本当に楽しそうな幸せそうな顔をしていた。ニュー・イャー・コンサートでヨハン・シュトラウスを演奏している時のあの顔である。つまりウィーン周辺のオーケストラのメンバーというのはヨハン・シュトラウスの曲を心の底から実は愛しているのだ。そこをクライバーは見事に出させている。
もう聴いていてシナプスに電撃が走るような演奏だ。うかうか何てしていられない。そういう演奏である。:)だから『こうもり』の演奏は他のどの指揮者ももう恥ずかしくてできないだろう、と思う。
これ以上の演奏はない。これからも出ない。そういうスゴイ演奏だ。
こうもりの決定盤
★★★★★
惜しくも他界したカルロス・クライバーによる、得意の演目である。
クライバーらしい、溌剌とした爽快なテンポの演奏で、クライバー自身、楽しんで指揮している様子がうかがえる。
演出はオットー・シェンクによる定評のあるもの。出演者も粒揃いである。「こうもり」としては定番といっていいだろう。
関係ないことだが、ブレンデルの演じるファルケは、ヨハン・シュトラウスによく似てる。
文句なしの名演奏
★★★★★
カルロス・クライバーらしい、テンポの速い、溌剌とした演奏で、文句なしに楽しめる。特に2幕の乱痴気騒ぎぶりには笑ってしまった。それにしても、このファルケ(ブレンデル)はヨハン・シュトラウスによく似てる。