コレヲキコウ
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メセニーグループは当初、メセニー、ライル・メイズ(key)、マーク・イーガン(b)、ダニー・ゴッドリーブ(ds)、というメンバーだった。ボーカルを加えてワールド・ミュージック(無国籍?)色が強まり、「Offramp」(出たときの邦題は「愛のカフェオーレ」)からベースがスティーブ・ロドビーに変わり、「First Circle」からドラムがポール・ワーティコになっている。このリズム体で黄金時代が始まり、「Still Life」(87年)でメセニー・グループ路線の完成をみることができるだろう。その後のメセニーグループはリズム体を固定して音楽的発展を図っているように思えたが、「Speaking of Now」ではポール・ワーティコ(ds)を解任しアントニオ・サンチェスを加え、さらにボーカルにリチャード・ボナを迎えている。これらのメンバーを加えてさらに地平が広がったと、メセニーはインタビューで答えている。
メセニーの目指すのはいわゆる「ワールド」な音楽ではなく「シンフォニー」のようだ。アーティスト=パット・メセニーに敬意を表し、本作を推する。