2004年リリースの、3年ぶりとなるアルバム。兄マイケルの逮捕をはじめ、相次ぐトラブルの渦中にリリースされながらもスキャンダルを吹き飛ばす充実した力作となっている。彼女の作品に欠かせないジャム&ルイスやベイビーフェイス、ダラス・オースティンら大物プロデューサーを迎え、ポップ・チューンからヒップホップ、グルーヴィなR&Bからウィスパー・ヴォイスをフィーチュアしたバラードまで、あらゆる角度からその魅力に迫る作風は、全73分の長さをまったく感じさせない。
自らのミドル・ネームをアルバム・タイトルに冠し、素肌をさらしたジャケットは1993年のヒット作『janet.』を思わせるが、同様に彼女のパーソナリティが露わになったアルバムだといえる。日本盤はボーナス・トラック2曲を収録。(山崎智之)