映画「四月物語」と同時進行で撮影されたPV集。おとなしい映画の主人公である、卯月とはあきらかに違う素の「松たか子」が見れる。同じ衣装で「役を演じる」のと「カメラ目線で堂々と歌う」のがこうも違うとやはり女優を感じてしまう。映画のメイキングとしても良い作品かも。

岩井俊二監督の意図はわかるのですが、ちょっとやり過ぎな印象があります。曲と曲の合間や初頭、終わり、曲の間奏にフィルムを思わせるようなワザと映像を乱すエフェクトが多用されており、
しっとりと見たい人には目障りに感じる人もいらっしゃるだろうと考えられます。
撮影は24コマだと思うのですが、それを60iにしてビデオ・DVD化
してあるので、動きの早いパンなどをしてカメラを振った時にパラパラとした感じが強調されてしまいます。
もちろん、しっとりじっくり見せている部分もあってそれは良いのですが、松たか子のファンとしては、全編を通して安定した映像が見たいなぁ。と、私は思いました。

桜の木の下でシングルとしては初・作詞の｢Ｉ_STAND_ALONE｣が収録されていたり、｢からいかれ｣という曲ではエプロン姿でカレーを作っているプライベート的な松さんを垣間見れる作品です。

松さんがとても新鮮でかわいいな...と素直に思いました。
映像からは、女の人が失っては淋しいな...と思う恥じらいや、
自然な姿のホントのかわいさが、なにげなく伝わってきて、
心に風が通る様な...そんな感覚になりました。

何か大切なものを見失いそうな時、すごく疲れている時などには
自然に肩の力が抜けて、少し元気！が出そうな気がしました。

私はこれと、岩井俊二監督の「四月物語」見て松たか子さんのファンになりました。
一曲目の「I STAND ALONE」もキレイな映像でいいですが、個人的には二曲目の「Hello goodby」は最高です、歌に合わせて、歌詞が書かれたカチンコを持ってるんですが、その感じがものすごくいいです。
自分が見た中のＰＶでは一番好きな物です。
おすすめです。