あやや=超キュートなアイドル、というのは多くの人に共通の図式だと思うが、2度目の本格的な全国ツアーの模様をシューティングしたこの作品を見ていると、「彼女の魅力の中心にあるのは、優れたボーカリストってことなんだなあ」なんてことを思った。だって、とっても歌が上手なんですもの、この人。 カラフルなポップチューン「ね~え?」(編曲は小西康陽!)、しっとりとしたイメージの歌謡曲「草原の人」、ディープなR&Bの要素を導入した「SHALL WE LOVE」など、まったく毛色の違う楽曲を正確なピッチで歌いこなす彼女の姿は、単なるアイドルを越えたスケールを感じさせてくれる。もちろん、元気いっぱいの笑顔や「歌うことが楽しくてしょうがない!」という感じの雰囲気も、彼女のチャームポイントですけどね。歌詞を忘れて苦笑いするシーンを含めて。(森 朋之)