ウン・ディア・ノルマル~君を想う愛おしい日
価格: ¥1,497
コロンビアのシンガー・ソングライター フアネスの二枚目のソロアルバムはすごい。詩的でリリカルで心にしみるし、しかもインテリジェントだ。平凡という言葉は絶対にあてはまらない。つつましやかなタイトルUn Dia Normalは、このアルバム全てを貫くテーマである。もっと巧妙で人の気を引く、200年のフアネスのアルバムFijate Bienは政治的な心情が織り込まれていて、7つのラテン・グラミーのノミネイションを勝ち得、批判の声もすさまじかった。今回のUn Dia Normalでは、ロック・バンド エキモシス出身のフアネスが心の奥まで入り込み、最も大切なもの、愛、命、そしてその喪失というものを深く見つめる。全ては、グスターボ・サンタラヤによるタイトで厳密なプロダクションに根拠するものだ。La Unicaは、甘くメロディアスなラブ・レターであり、Mala Genteは、フアネスの地獄に堕ちるような愛を文字通り描き出す。A Dios le Pidoは,クンビアとレゲエとフォーク・リズムの渦で毒を抜いてくれる。しかしなんといっても甘苦いFotografiaこそが、舞い上がる逸品である。フアネスの気取らないヴォーカル・スタイルは、カナダの歌姫ネリー・フルタドの輝くソプラノと完全にマッチしており、この宝の山のようなスゴイコレクションにさらに輝く一瞬を与えている。