最高のライブ―100%満足。
★★★★★
「ナイロン・カーテン」発売直後のライブである。ここには、「マイ・ライフ」、「ピアノマン」、「イタリアン・レストランで」、「素顔のままで」などを大ヒットさせた、ビリー前期の「かっこいい」姿が完全に収められている。見ていると、昔の若かったビリーを思い出してドキドキさえしてくる。
もちろん、「ヤンキー・スタジアムLIVE」も悪くないが、こちらの方がもっと近距離でビリーを楽しめる、そんな感じだ。「ヤンキー〜」は夜の野球場のせいか、全体に映像が暗くて見にくいし、また、映画のように細切れの映像が多い。それに、ビリー以外のプレイヤーが映りすぎなのも気になる。しかし、こちらは全く違う。古いせいか、やや映像は良くない点もあるが、カメラはひたすらビリーだけを追っかけているし、ピアノを弾く手元もしっかり映されていて、ビリーってこんなにピアノがうまかったのかと改めて思い知らされる。歌声は、まるで生で聞いているように素晴らしいし、観客もノリノリである。めちゃくちゃいいライブである。
また、聴衆の前に出て行ってのダンス・パフォーマンス(「ロックン・ロールが最高さ」)は最高だ。その他、観客の前まで走って行ったりなど、サービス満点のライブである。私は、学生時代、ビリーのライブに行けなかったことが心残りだったが、これを見られて本当に良かったと思った。こういう映像が見られて幸せだ。若いころからのビリー・ファンなら、「買って良かった!」と100%確実に思えるはず。絶対に「買い」である。