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メルトダウン(初回)

価格: ¥2,730
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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   本作が証明していることがひとつあるとすれば、若者はロックする方法を知らないということだ。なにしろ、成長期の大部分を音楽産業にどっぷりつかってきたアッシュは、本作でようやく本物のロック・バンドへと成長を遂げたのだから。これまでのアルバムで学習したパワーポップを捨て、フロントマンのティム・ウィラーを始めとするメンバーたちは、オープニングを飾るタイトル曲のリフを皮切りに全11曲でパワーを全開させている。

   スマッシング・パンプキンズ、とくに『Siamese Dream』を長いあいだ愛聴してきたバンドのサウンドを本作は聴かせてくれる。その影響をうかがわせるのは「Orpheus」「Out of the Blue」といったトラック。けれども賢明なことに、好き勝手にやり過ぎることは避けている――本作が鳴らすのはあくまで楽しんでいるバンドの音であり、そのエネルギーに病みつきになりそうなこともしばしばだ。ときとしてバンドの弱点になるウィラーの歌声でさえ、ギタリストのシャーロット・ハザリーの的確なハーモニーによって引き立っている。だが何よりも最高なのはドラマーのリック・マクマレイだ。前作のレコーディング時よりも腕が2本増えたかのような音を叩きだしている。「Clones」は、マクマレイの激しいビートがなかったら魅力が半減してしまうだろう。本作は文句なしに『1977』以降における最高傑作と言える。なにしろ、この音は再び刺激的になったバンドが繰りだす音なのだから。(Robert Burrow, Amazon.co.uk)