65年の貴重なライヴ映像
★★★★☆
60年代のドイツの音楽番組『Beat Beat Beat』の映像を収めたDVD。『Beat Beat Beat』は同じくドイツの『Beat Club』とは違い、生演奏を主体にした番組で、過剰なエフェクト処理や演出もなく、純粋にライヴを楽しめるのがいい。このキンクスの出演回は66年1月7日に放送された分で、キンクスの資料本『All Day & All Of The Night』によると、収録は65年11月23日。サード・アルバム『The Kinks Kontroversy』発売直前のライヴです。(2) のタイトルは「Oh Please」となっていますが、これは「Milk Cow Blues」で、この曲と (4) はデイヴがリード・ヴォーカルを取っています。発売したばかりの必殺シングル曲 (3) はレイのヴォーカル、演奏共にイマイチの出来ですが、終盤の (4)、(5) はなかなか熱い演奏を聞かせてくれます。全体的に画面が暗く、演奏もおそらくベストとは言えないものの、当時のステージを再現したようなシチュエイションのライヴはやはり貴重。5曲15分ほどの収録ながらキンクス・ファンは必見でしょう。