倉本聰が15年ぶりに連続ドラマの脚本を手がけたことで話題になった作品で、舞台は『北の国から』と同じく富良野である。美瑛の皆空窯で陶芸の修行中の拓郎(二宮和也)は、富良野のスーパーで皿を割ってしまった梓(長澤まさみ)と知り合う。程なくして、梓が拓郎の父である勇吉(寺尾聰)がオーナーを務める喫茶店「森の時計」の従業員であることを知る拓郎。3年前に拓郎が起こした自動車事故で母・めぐみ(大竹しのぶ)が亡くなって以来、勇吉と拓郎は絶縁状態にあった。
父と息子の確執から絆の再生という流れが第1話から最終話までの通奏低音を成しているが、各話ごとに織り込まれたサブストーリーに登場する豪華ゲストたちにも注目したい。勇吉に対して時には包み込むような優しさで、時には鋭く叱咤するする存在として登場するめぐみの幻がドラマの隠し味になっている。もっとも見ごたえがある回は第5話だが、脚本は富良野塾出身の吉田紀子が担当。(麻生結一)
生きることの奥深さを学ぶ9時間
★★★★★
あっという間の9時間でした。 この時間は、本当にたくさんのことを教えてくれました。 テレビドラマから何かを学ぶことなんて、もう何年もなかったのに…。
平凡に生きることが、いかに大変なことか。他人に優しくすることが、いかに難しいことか。人を愛し続けることが、いかに切ないことか。
倉本聰さんの脚本は、時に技巧が目立ちすぎ、あざとく感じることがありますが、この作品からは無理やり感動させようとする押し付けがましさを感じません。
10数年の人生経験にも匹敵する濃密な(でも静かな)、『優しい時間』を堪能して下さい。
レビューの通りのドラマです♪
★★★★★
オンエアの時に見ていなくて、皆さんのレビューを読んでレンタルしました。日常に疲れた心を寺尾聡さんの入れるコーヒーの湯気が優しく包んでくれる・・そんなドラマでした。最終回まで見たときには、手元に置いておきたくてもう購入していました。
多感な青年の役を本当に自然に演じきっている二宮和也さん。物語は、その親子の愛情という大きなテーマの中に 一話完結のショートストーリーが毎回ゲストの出演で織り込まれています。エンディングは平原綾香さんの歌声が雪のように静かに聡明に響きます。一度目より二度目、三度目と見るたび違う発見があり、さすがに倉本さんの脚本です。『森の時計は ゆっくり 時を刻む』そんなドラマの言葉が 今の忙しさを癒してくれます。
優しい時間
★★★★★
見終わった後、とても優しい気持ちになる作品。
このドラマは全体を通しその優しい時間が流れ続けていた。
日常生活に追われそんな気持ちをなくしかけていた僕に何か大切なものを気づかさせてくれた。
うまく言えないがとにかくよい作品。
ただただ涙が止まらない。
このドラマに携わった方達にありがとうと言いたい。
お薦めしたい作品
★★★★★
数多くのドラマが製作される中で、一体どれほどの数の作品が、後々まで感動と共に心に残るだろうか。
この作品は、紛れもなくそうした作品の一つとして、あげることができるだろう。
映し出される映像には、派手さはないが、しっかりとした脚本とそれを演じている役者の確かな演技力で作り込まれ、富良野の美しい自然と、エンディングの平原綾香の曲が彩りを添えている。
最近は、海外のドラマ作品が多く放映されているが、これは他国の友人に薦めたい作品である
薄味
★☆☆☆☆
ひたすら薄味で何一つ印象に残らなかった。
ドラマを爪弾く事を辞めたらドラマ製作者では無いのではないか?
製作者は本当にこんな作品を作っていて楽しかったのだろうか?
枯れた出し殻の様な作品てしかいいようがない。