オープニング、東京、!喫茶店、その店内に激しく流れる「モルダウ」、座った目をしている令子。北海道、ゆるやかに流れる空知川、それを見つめる五郎のどこか物憂い目・・・壮大なドラマの幕開けが、こんなにも暗いものだったということに驚かされる第1巻。この連続ドラマシリーズを見ずしてスペシャルドラマ版で涙することは許されないでしょう。
最初、田中邦衛がまだ若く、中嶋朋子・吉岡秀隆がほんの子供でタイムトリップした感じになるけれど、すぐストーリーに入り込め、違和感を覚えなかった。しかし、中嶋朋子・吉岡秀隆の子役としての天才ぶりには改めて脱帽。純・吉岡秀隆と父・田中邦衛のぎこちないやり取りにきゅんとなった。
ちょっと元気のなくなったときに、“一生懸命生きている”ってことだけで素晴らしいんだ!って思えるような本当に素敵な話です。