俳句が素人の私でも、本当に俳句の素晴らしさを感じられる入門書である。
私はスポーツのコーチもしているが、どの世界でも入門期の指導ほど、指導者の力量が問われることはない。
原理原則を踏まえ、ルールを徹底し、かつ、「ああ、そういわれると、その方が確かに…」と初心者にも感じさせられる指導者に巡り会えたことに感謝したい。

俳句といったら、季語があって１７文字で、ということはわかっていても、作るとなるとうまく思いつかなかったり、言いたいことが思うように表現できなかったりすることがないでしょうか？
定型で、幼い頃のドリルのように重ねていくと、ことばの感覚が澄まされて、自由に作るときに思いっきり自由な句が思いつくようになりました。
お薦めです！

これから俳句を始めたいと思っている人には是非おすすめしたい。私もこの本を読んでまったくの初心者から始めた。上五には季語に切れ字の「や」をつけて、中七下五には上五とまったく違う内容をもってくればド素にも俳句らしきものができるという著者の指導は的をついている。俳句は五・七・五のわずか十七音で構成されるため簡単そうだが、奥は限りなく深い。その入り口がこのやり方で立てるのだからやってみて損はない。