ここでビギーは金と酒と女についてのライムを聴かせるだけでなく、苦労人から裏稼業を経てラッパーとなった人生の道のりで出会った犠牲者たちのことも明かしている。そして「Juicy」でサクセスストーリーをスタートさせ、やがて「Gimme the Loot」「Machine Gun Funk」といった悪びれないハードコアなトラックで幕を引いている。本作はファンキー(「Big Poppa」を聴いても手を振り回さないでもらいたい)かつパワフルなアルバムであり、おそらく1990年代に流行ったイーストコーストの“ハスラー”ラップの先駆けでさえあるはずだ。(Todd Levin, Amazon.com)