必見!
★★★★★
第4シリーズといってもピンときませんが、要は山口馬木也・寺島しのぶが初登場したシリーズです。
まだ、当初は二人は祝言をあげておらず、三冬もバリバリの剣豪です。
原作の良さを失わず、ドラマとしての完成度はこれまでの作品と同様すばらしいものがあります。
加えて私が後に感心したのは、山口馬木也の演技です。
正直言って、この頃の山口の演技は素人臭さたっぷりで、そのぎこちない演技はちょっとこの完成度の高い時代劇には不釣合いだと思ってました。
しかし、徐々にわかったのは、山口演じるこの頃の秋山大治郎というのはあまりの剣豪ゆえ、「剣」以外取り柄というものがほとんどない不器用な男なんじゃないかということでした。
このように感じるようになったのは、大治郎が三冬と結婚した第6話の頃(正確には三冬を火事から助け出した時)です。この時から山口馬木也の演技はガラっと変わりました。
妻を守る、家庭を守る、そういった夫としての責任感が風格として体全体から現れるようになります。
正直、この変わり様が本当に演技なら、ものすごい役者だと思いました。
いずれにせよ、本シリーズはまだ大治郎と三冬が恋仲ではない頃から始まります。
是非、山口の演技にも注目してみてください。