全身黒を基調にしたファッションに、刑事にはとても見えない風貌、そしてやわらかい物腰。拳銃を持たず、暴力も行使しない。ただ己の冷静な判断と推理力、そして巧みな話術で、犯人の巧妙なトリックを見事に解き明かす…。和製コロンボとも呼ばれた「警部補 古畑任三郎」は、刑事ドラマの枠を超えて、多くのファンを魅了した。
冒頭シーン、犯人の攻防場面、事件解決に至る場面など、段階ごとに古畑が視聴者に向かって問い掛ける演出は新鮮。登場する犯人役に豪華な顔ぶれを配し、古畑との対決を見ごたえたっぷりに描く。生活観を感じさせない古畑を、田村正和が独特な雰囲気の中で印象づけている。(生野 舞)
日本の推理ドラマとして永遠の指標。丁寧に作ればこれほどの物ができるという証明でもある。
★★★★★
リアルタイムでは第一作の前半は見逃してしまったのだが、解決編の部分だけを見て、丁寧な作りに好感し見出したのは第二作から。
それが第2話「 VS 中村右近(堺正章)」であり、伏線の妙に口あんぐりとなってしまった。
三谷氏自身、田村正和に出演依頼をする時に手渡した台本が、最大の自信作のこれだった、というくらいの作品で、まさにそれに違わぬ大傑作。伏線の素晴らしさには推理ファンなら唸るはず。
ある事情から、犯人がある特殊な人間になってしまっていることを利用した謎ときは見事で、多分日本中探しても犯人の特性を持っているのは一人だけというロジックが素晴らしい。
「刑事コロンボ」の流れをくむ作りの丁寧さにも好感を持つが、何より良いのが「刑事コロンボ」の格好良さのエキスを抽出している点だろう。
似非コロンボ物は、不細工な俳優が不細工に演じているものがほとんどであり、それでは駄目なのである。「刑事コロンボ」は本質的には格好良いのであって、不細工なのは着ている服と乗っている車だけだ。
古畑任三郎ではそのコロンボの格好良さが前面にでており、それが成功たらしめている原因でもあろう。
もうちょっと安くしてもらえれば、買いやすいんだけど……。
私も絶対持って行きます!
★★★★★
大リーグで活躍しているイチローさんも
この作品が大好きで持って行かれたとか!
私も単身赴任を命ぜられたら、
絶対赴任地に持って行くと思います。
このBOXでは鶴瓶さん、桃井さん、石黒さんの回が
特に好きです。イチローさんも出演されたファイナルで
シリーズ終了とのことですが、もっと続けて欲しかったですね。
単に劣化コロンボ
★★☆☆☆
しかも、本家(もちろん旧作品)とは比べるべくもない……。
最大の欠点は、本家(コロンボ=ピーターフォーク)がすばらしく「人間臭い」のに対して、本作品は、単に「演技臭さ」しか感じないこと。相方にしても演技臭さしか感じられず、しかも二流以下、単にオーバーリアクション。それとテレビ放送のときはCMに入る直前の下品なトランペットの強奏が耳について仕方なかった。
なぜに高評価ばかりなんだろうと……と思って気がついた。そもそも「くだらん」と思った人はDVDなんか買うわけないから批評も書かないんだな。もちろん私も買っていないけど。したがってこの批評はこの商品に対してではなく、あくまで作品に対してのものである。
最高のエンターテイメント
★★★★★
僕のなかでは、このシリーズはドラマとしては日本最高のエンターテイメントを盛り込んだドラマだと思っています。豪華なゲスト陣との対決はもちろんの事、古畑から視聴者に投げかけられる挑戦、様々な趣向をこらしたミステリー、悲哀だけどコミカルな犯人たちの攻防戦、実在の人物をそのまま犯人として登場させるドラマの許容性。そのどれをとっても多くの人達を楽しませる素晴らしいドラマだと思います。願わくば是非、続編を放送してほしいものです。
伝説のドラマの始まり
★★★★★
最初に犯人を観客にばらしてしまう構成や、古畑のキャラクター設定(よくある刑事もののようにスーパーマン的な活躍をせず、あくまで頭脳戦)に至るまで、「刑事コロンボ」にそっくりなのは明白だし、どこかで見たようなトリックもあるんですが、三谷幸喜の脚本の面白さと田村正和と西村雅彦の絶妙の演技で面白い作品になりました。毎回出てくる大物ゲストも楽しみでした。この1stでは境正章、桃井かおり、菅原文太の回が良かった。
何でか
★★★★☆
宛先と請求先が違っていたのですが、一緒に入って宛先の方に送られていました。
やり取りはスムーズに進んだと思います。