杉下右京が亀山薫のどこを認めたのか、右京さんが亀山君を見る目が少しずつ変わってゆく過程が見てとれます。
私の記憶違いかも知れませんが、第一話の病室の場面、金子係長に喰ってかかる亀山君に杉下右京が視線を移す素振りを見せたと思うのですが、このDVDで見直すと、その部分が私の記憶と違っていました。怒って病室を出てゆく彼を右京さんが目で追う、そういうカットになっている。どっちにしても杉下右京さんが徐々に亀山君を見直すような感じで、彼を見る目が変化してゆくのが、いま改めて観ることで納得させられました。

振り返ってみると、亀山薫が特命係の杉下右京を覚醒させた、そういう物語であるとも見て取れます。だいぶ経ってから警察庁の小野田氏が「亀山君が居てこその特命係だったのだ」と述懐しますが、思えば最初の一作目からそうしたあらすじを仕込んであったようにも受け止めることができます。

季節を重ねながら二人の相棒としての関係も少しづつ成長してゆきます。最初から仲が良かったわけではありません。この刑事ドラマが、あまりマンネリ化しなかったのは、卓越した脚本家や監督によって一つひとつの事件がとても面白く描かれていたからだけでなく、この二人の人間関系を長いシーズンを通して育て描き続けたからに相違ないと思います。

知らなかったです。私は一時期二時間ドラマにハマり、特に火曜、土曜はかかさず見、好きなシリーズ物がたくさんありました。相棒もその一つでー水谷豊のファンだったので彼の作品は楽しみに見ていました。二時間ドラマからレギュラー番組になった頃、スカパーで海外ドラマにハマり日本ドラマから遠ざかっていましたから相棒が長きにわたり制作されていた事を知らないできたのですがm(__)m息子に日本でも見応えのあるドラマあると「相棒」DVDを見せられビックリ!今では過去のDVD、テレ朝での再放送を見ています。
この作品は原点です。これを見てからシリーズへ入ると良いと思います。

前から見てみたかったのですが、普段テレビドラマを
見る習慣がないので、きっかけがなくて今まで
見ませんでした。

今まで見ずにいたことを後悔しました。
水谷さんは、名優ですね。
脱帽です。

なんといっても水谷豊さんの右京が最高にこのドラマを演出している感じがします。私はこのシリーズは初めてみましたが、全くのサスペンスではなくユーモアもあり、人間関係がおもしろいように感じました。なぜ水谷さんと寺脇さんのペアなのかはわかりませんが、、独特のおもしろさはあります。

　ドラマは見ていなかったのですが、映画版を見て気に入り、現在放送中の「season７」も見ています。奥の深い脚本と出演者の演技力の高さは、今クール（2008年10月期クール）の中でも一番だと思います。見ていて、「ところで最初はどんな感じなんだろう？」と思い見てみました。

　2本目以降こそ「これぞ相棒」って感じですが、1本目は、「2時間ドラマだなー」という感じがします。まだ現在の「杉下右京」のイメージが確立されていないし、なにより出演者が若い。最近の「相棒」しか知らないものとしてはとても新鮮でした。しかし、作りこそ「2時間ドラマ」ですが、奥の深いストーリーは変わらないです。

　映画を見て「相棒」が気に入った人は見るべきだと思います。