20世紀のもっとも偉大なヴァイオリニストを扱ったブリュノ・モンサンジョン監督のドキュメンタリー映画『アート・オブ・ヴァイオリン』は、あら捜しの余地がまったくない。ついでながら、類似の内容の『アート・オブ・ピアノ』や『アート・オブ・シンギング』についても同じことがいえるので、何人かのすばらしい歴史的な演奏家に関する個人的な視聴覚資料を集めるのには格好の時期である。労を惜しまずに集められたフィルム資料(ここでは少なくとも20人の著名なソリストが大きく取り上げられている)によってボリュームが増したが、それはもちろんヴァイオリンのテクニックを観察する際に格別の価値があるし、細部を愛するという点でここに示されたアプローチの多様性は、それ自体、果てしない比較対照の動機なのである。映画は演奏の資料的な映像―その大半は存在するとは夢にも思われなかったものだ―とインタビューおよびドキュメンタリー解説がない混ぜになっている。しかしながら、モンサンジョンはこの企画を博物館ものに変えることをしないで、パールマンや、賢明にもヒラリー・ハーンといった現代の人間の証言も収めている。といっても、この映画が現代の演奏家やこの分野の愛好家の誰にとっても大いに意義があることをけっして疑ったわけではないが。絶対必見である。(Roger Thomas、Amazon.co.uk)
外しちゃだめです。
★★★★★
ヴァイオリンが好きな人は、必見です。
歴代の名演奏の貴重映像満載。
モノクロの見づらい映像も少なくありませんが、なんのなんの。
名演奏のシーンに、目が釘づけになります。
解説者も豪華絢爛。
(ギトリスがヴァイオリンをいじくりながら解説していて、
ペグを落っことしてしまうシーンは、ちょっと微笑ましいです。)
ただ、英語がわかる人によれば、字幕には誤訳が多いらしいです。
解説シーンは、できるだけ生音声でお聞きになることをお勧めします。
バイオリンが好きな人必見
★★★★★
バイオリンという楽器が好きならば絶対損のないDVDだ。各バイオリニストの音色の違いがよくわかって大変面白かった。特にショパンのノクターンの編曲者ぐらいにしか知らなかったミルティシンの音色が澄んでいることに新たな発見があった。もちろん、オイストラフ、クライスラーなどの映像が比較できるのも楽しい。
ティボー、ヌヴーの演奏場面が見られる貴重な記録
★★★★☆
ヴァイオリン曲が好きな人達には、今では実演で聞く事が出来ない20世紀の巨匠達の演奏とその演奏スタイルが同時に楽しめる貴重な映像である。エルマン、エネスコ、イザイエ、ティボーなどの巨匠ばかりでなく、天才少年として評判であったメニューヒン、ハシド、ラビンなどの少年時代の珍しい演奏も見られる。なかでも白眉はジネット・ヌヴーが演奏するショーソンの「詩曲」である。僅かに数分間ではあるが、ヌヴーの演奏への異常なほどの集中度が映像からもはっきりと分かる貴重な記録であり、演奏音源の少ない彼女の演奏記録として歓迎する。なにぶんにも古い記録であり、無声映画からの映像に対しては別の録音によって音合わせがなされている事はやむを得ない。この点をマイナスして4つ星とした。
素晴らしい!!
★★★★★
大変貴重な映像が次々と流れ、圧倒されました。
クライスラーの映像は何度見ても何故か胸が熱くなります。(不思議・・・)
素晴らしいの一言ですが、あえて言えば、ちょっと解説が多すぎるかなとも思いました。
ともかく自分で見て下さい。
★★★★★
貴重な映像が、たっぷり入っていますし、演奏家の解説付きで、とても分かり易いです。