この曲の最高の演奏
★★★★★
私は宗教音楽ではこのブラームスのドイツ・レクイエムが一番好きです。前回の1983年のCD録音とは、ソプラノがヘンドリックスからバトルに代わっています。この映像は拍手があるなど、ライヴっぽくつくってあります。この曲はカラヤンがもっとも得意とした曲で、普通のレコーディングのほかにもザルツブルグ音楽祭でもいくつかライヴ録音があるほどです。一般には1964年のベルリン・フィルのウィーン・ムジークフェラインザールでの録音が最もすぐれているといわれていますが、この映像と録音では、晩年のカラヤンらしい、美しく、崇高な、宗教音楽としても、芸術的にみてもバランスがとれた、最高の演奏です。