Queen of the Damned
価格: ¥1,106
映画のヒップでゴシックな雰囲気にぴったりのこのサントラには、暗く、それでいてセクシーな、新曲とニューメタルのヒット曲が満載だ。中でもおもしろいのは、Korn のフロントマン、ジョナサン・デイヴィスと作曲家(であり、元オインゴ・ボインゴのキーボーディストの)リチャード・ギブスが、全14曲中5曲でコラボレーションしている点だ。しかも、デイヴィスはそのうちのどの曲も歌っていない。代わりにヴォーカルを担当したのは、Static-Xのウェイン・スタティック(<1>)、ディスターブドのデイヴィッド・ドレイマン(<2>)、リンキン・パークのチェスター・ベニントン(<3>)、マリリン・マンソン(<5>)、Orgyのジェイ・ゴードン(<8>)だ。5曲のほとんどすべてが、雰囲気があってドラマチックなKorn のメロディーによく似ているが、各シンガーの個性が加わって独特の仕上がりになった。特にマンソンの不気味でクールなヴォーカルは群を抜いて素晴らしい。この巧いタイアップ効果で、各アーティストのファン(Korn のファンも含めて)がきっとそれぞれにこのサントラを買い求めることだろう。
また、デフトーンズのぞっとするような<4>、パパ・ローチの怒号の<6>、ディスターブドの記念碑的ヒットとなった<9>などは新曲ではないが、ゴッドヘッド、キドニーシーヴス、イアーショット、トリッキーの邪悪な香り漂う曲とともに、この極上のサウンドトラック・アルバムをきらびやかに飾るのに大きく貢献している。(Katherine Turman, Amazon.com)