ダヴズのシングル盤カタログの急所を突いたディスク1には、第一級の驚異的なトラックが含まれている。物憂いアンセム「Darker」や、きらめくような雰囲気がおとぎ話を思わせる「Zither」(EP『Cedar』より)がそうだ。数々のリミックスについては、B面曲と同様に、いま聴けば時代遅れと受け取られそうな部分もあるが、幸いなことにジム・グッドウィン、ジェズ&アンディ・ウィリアムズの3人はトレンドに左右されない誇り高き資質に恵まれている。「Words」はエコーボーイによって見事に凶暴によみがえり、「M62」はフォー・テットの手で圧倒的なドラムン・ベースへと変身した。彼らを参加させたことで、ダヴズは本作を単なるレア・トラック集に終わらせず、ファンを喜ばせ、同業者を尻ごみさせるアルバムへと昇華させたのだ。(Chris Barrett, Amazon.co.uk)