フランス出身のラウド・ロック・バンドによる2003年、3作目のアルバム。盲目の少年“ロック”と想像の世界に住む親友“インジャル”を軸に、怒り、悲しみ、ドラッグ、セックスなどについて掘り下げた奥行きのある作品に仕上がっている。かつてリンプ・ビズキットやリンキン・パークのような音楽性を追求していた彼らだが、本作では完全にニュー・メタルから脱し、ユニークな世界観を構築した。「ラフ・カルヴィン」ほか意外なほどポップなチューンも収録、精神性を重視したアプローチを取っている。（山崎智之）