親愛なるQに捧ぐ(紙ジャケット仕様)
価格: ¥15,800
「教訓Ⅰ」が話題となり1971年にデビューした加川良の2ndアルバム(1972年発表)。はっぴいえんどの面々や駒沢裕城、伊藤銀次など、前作同様多くのミュージシャンがバックアップしており、エンジニアの吉野金次は1曲目の「偶成」などで素晴らしいストリングス・アレンジを施している。本盤のハイライトは、なんといっても、彼に歌うきっかけを与えた恩人、高田渡のことを歌ったポエトリー・リーディングの「下宿屋」。“歌”の持つ“力”というものをこれほど感じさせる曲には、めったにお目にかかれるものではない。この曲は、当時の深夜放送で大きな話題を集めたそうだが、確かに、こんなにインパクトのある曲がラジオから突然流れてきたら、耳を奪われない人はいないだろう。(木村ユタカ)