ビョークが新たに手がけるのは、写真と文を集めた、豪華な出来栄えの、驚くほど美しい本で、世界中でいっせいに発売される。デザインは、ビョークとM/M(ヴァレンシアガやヴィジョネア誌、ヨウジ・ヤマモトの仕事に携わったこともある、パリの有名なデザインユニット)。ビョーク本人の文章やアートはもちろん、世界のトップフォトグラファーやファッションデザイナー、ビデオプロデューサーも作品を寄せている豪華本だ。
ビョークの歩みを写真でつづる壮大な叙事詩のように仕立て上げたこの本は、現代を代表する独創的なパフォーマーの1人である彼女の、美しい画像とテキストからなる「手引書」だが、従来の本とはまったく趣を異にする。時期を同じくしてニューアルバム『Vespertine』(邦題『ヴェスパタイン』)をリリースし、そのツアーも始まるが、この本は、本棚に「華」が欲しいと思っている人はもとより、ビョークの崇拝者には必携の1冊だ。