日本特有の改良点もいくつかあり、その1つが表示文字をより読みやすくする機能だ。これはCRTや液晶など使用しているモニターにあわせて最適な文字スタイルを4種類の中から選べる機能である。また、日本語入力プログラム「ことえり」には文脈学習機能が搭載され、語彙数も21万語から24万語に増強された。
このほか、Macをネットワークに接続するだけで、PCや周辺機器とのネットワークを自動的に作成してくれるのも便利でうれしい機能である。ポイント&クリックのみでWindowsサーバーやPCとのファイル共有が実現できるなど、Windowsとの連携も手軽だ。(秋月昭彦)
しかも、MP3を聴きながら、ファイルを圧縮しながら、ついでにネットサーフィンをやりながら、アプリケーションのアップデートなんて事が全部同時に出来てしまう、非常識なまでに高い柔軟性。
ネットワーク機能も大幅に強化されている。コマンド+Kでネットワーク管理画面を呼び出すと、特に何もせずともネットワーク上のMacと一緒にWindowsマシンが表示される。これをダブルクリックすればWindows側の共有フォルダが開き、ドラッグ&ドロップでファイル共有が出来る。
心得のある人のために、コマンド入力でOSを制御するためのツールや、新たなアプリケーションを作成するためのツール群も同封されており、UN!IXの旨味もきちんと取り入れてある。
なんだか難しい話になってしまったが、要は、初心者の方が不慣れな操作を行っても、プロがハードな作業で酷使しても、心配しなくて良いということ。しかも操作がとても簡単。ここまで完成されたOSは、他にはない。
OSXというとよく、あの流れるような画面の美しさばかりが注目されているが、じつはしっかりと基本機能もチューニングされているのだ。
買って損はないどころか、パソコン本来の楽しみを味わうためには、むしろ買う事を強く御薦めしたい。
難点はもはやG3では遅い、メモリに依存するので512MBは必須、ことえりの変換が遅いというところ!でしょうか。iBookじゃきついかなと感じる今日この頃・・・