バッハの「G線上のアリア」をサンプリングした「エブリシング・ゴナ・ビー・オールライト」の大ヒットでヒップホップ・ファン以外にも広く知られるようになったスウィートボックス。4作目となる本作では、ヒップホップとクラシックの融合という本来の路線に原点回帰した。2代目ヴォーカリスト、ジェイドもずいぶんグループに馴染んできて、これまではわりと淡い感じの曲が多かった彼らではあるけれど、今回はリズムを強調した曲にもアプローチし、よりドラマチックに演出している。日本盤には「FINAL FANTASY X-2 INTERNATIONAL;LAST MISSION」のテーマ・ソング「1000の言葉」と「リアル・エモーション」の英語カバーも収録されている。（山口智男）